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KEM-FRA-160Mにて、インピーダンスを測定する方法
KEM-FRA-160Mの2チャンネル機能を使用することで、インピーダンスを測定できます。

以下は、その方法を解説しています。
ボードの接続
DDSボード、AとBチャンネルのdBmボードは、次のように接続します。
インピーダンス測定物への配線は、できるだけ短くしてください。

BチャンネルのdBmボードが、測定物に直列に入っているように見ますが、
実際は、dBmボードに内蔵された、終端抵抗がシャント抵抗になっています。
測定方法
測定前に、ノーマライズを行うと、AとBチャンネルの誤差が解消され、より精度が高くなります。

ノーマライズを行わなくても、測定はできます。

実際には、それほど、誤差はでませんので、とりあえず結果をみるには、スルー(THR)の測定で十分です。

1.上の図のインピーダンス測定物につながる、測定端子の両端をショートします。
  上の図をみると分かりますが、ショートすると、AとBのdBmボードが並列にDDSボードに接続されます。

2.CALを選択し、測定開始ボタンをクリックします。(下図1)

3.NORを選択し、測定開始ボタンをクリックします。(下図2)

以上で、AとBチャンネルのノーマライズが完了です。

4.測定物を接続します。

5.測定開始ボタンをクリックします。(下図3、図4)
    測定時の注意点
      
      ステップ周波数を大きくすると、共振回路の場合、共振点が見えない場合があります。
      そのため、共振回路を測定する場合は、周波数ステップを徐々に小さくしてください。
図1 CALを実行
   この時点で、A,Bのチャンネルの誤差が表示されています。
   ほとんど、誤差はありませんが、2本の線がずれてみえます。
図2 NORを実行
   0dBmを基準にノーマライズされました。
   2本の線が、重なり、誤差が解消されています。
    (直流に近い、0Hz付近は正確に測定できないため、ずれてみえます)
図3 12MHzクリスタルの測定
図4 LC並列共振回路の測定